『0の裏側』数学と非数学のあいだ 出版記念トークイベント
中沢新一×千谷慧子×三宅陽一郎
「高すぎて見えない〈思想〉の頂きへどう登る?」
『0の裏側』(コトニ社)刊行記念 トークイベント
3/15に出版された『0の裏側』 の三人の著者が、下北沢B&Bにおいてトークイベントをおこないます。高すぎて見えない<思想>の頂をめざした三人が、日常世界の裏側にある数学の真理について語り合います。
日時:2025年5月7日(水) 19:30~
会場:下北沢B&B
ご来店とリアルタイム配信と見逃し視聴〈1カ月〉でご参加いただけるイベントです。
トーク+90分の質疑応答を予定しています。
イベント終了後は、来店参加者限定でサイン会も開催します。
イベントの詳細はこちら

左から中沢新一、千谷慧子さん、三宅陽一郎さん(写真提供:B&B)
[編集者のことば]
哲学的人類学者・中沢新一さんと、現代集合論を専門とする数学者・千谷慧子さんと、数理科学が専門で東洋思想にも深い理解をしめすAI開発者・三宅陽一郎さんの新刊『0の裏側―数学と非数学のあいだ』が発売されました。
2019年、中沢さんは『レンマ学』(講談社)という傑出した一冊の本を出版します。
千谷さんは、その『レンマ学』を読み大いに刺激を受け、このとき現代集合論が進化をとげる先にある「未知の理念」の存在を直観します。
と同時に、自分の探求にはまだ先があることを確信します。
千谷さんは90歳をこえてなお、かくしてふたたび数学における冒険をスタートさせるのです。
本書は、こうした千谷さんのあくなき情熱に、中沢さんと三宅さんがこたえることによって生まれました。
西洋的論理と東洋的思考とを行き来しながら、「理性」と「直観」のあいだに拡がる未開拓の「思想」の領野を切りひらくこの書物の刊行を記念してトークイベントを開催します。
本書の解説を執筆してくださった三宅陽一郎先生を聞き手に、中沢さん、そして千谷さんに、本書へよせる熱い想いを語っていただきます。この瞬間をお見逃しなく!
[出演者プロフィール]
中沢 新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。人類学者。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。京都大学人と社会の未来研究院特任教授。著書に『チベットのモーツァルト』 『森のバロック』 『アースダイバー』 『カイエ・ソバージュ』など。
千谷 慧子(ちたに・さとこ)
1932年生まれ。数学者。東京大学大学院数物系研究科博士課程修了。東大学生時代の担当教官は「華厳経」研究者としても名高い数学者 末綱恕一。その後イリノイ大学の竹内外史教授の共同研究者として直観主義的集合論の研究を続ける。中部大学名誉教授。著書に 『講座ファジイ 第一巻 ファジイの数学的基礎』 『Global set theory』など。
三宅 陽一郎(みやけ・よういちろう)
1975年生まれ。AI開発者 工学博士。東京大学生産技術研究所特任教授。著書に 『人工知能のための哲学塾』『人工知能が「生命」になるとき』 『人工知能のうしろから世界をのぞいてみる』など。